公認心理師国家試験の経過措置該当者:DルートとGルートどちらで受験する?

公認心理師受験ルート




国家試験…DルートとGルート、どちらの受験資格もあるけどどっちで受けた方がいいんでしょう…

公認心理師になるためには?ということで、先日3つのルートがあることを書きました。

日本初の心理職国家資格!公認心理師とは?

ゆくゆくは、この3つのルートになっていきますが、しばらくは経過措置としてD~Gまでの4つのルートが存在します。

経過措置におけるルート

Dルート「旧院ルート」(附則第2条第1項第1号及び第2号)
Eルート「旧学部+新院ルート」(附則第2条第1項第3号)
Fルート「旧学部+新実務ルート」(附則第2条第1項第4号)
Gルート「現任者ルート」(附則第2条第2項)

現在、心理職として仕事に就いている人はGルートで受験できると思いますが、その場合、現任者講習を受けることが必須です。

また、Gルートの要件を満たす人で、臨床心理士の指定大学院などを修了し、公認心理師に必要とされる科目の一部を履修している人は、同時にDルートでの受験も可能になります。

公認心理師の経過措置における特例の科目

各丸数字に該当する科目は1科目のみで、同じ番号内で2科目以上履修していても1科目までしか認められません。
例えば、⑥~⑨のうち⑥に読み替えられる科目を2つ(他はなし)だとNG。
※表に誤りがありましたので修正しました(11/25)

ただし、Dルートに該当するかどうかは、自分の出身の大学院が公表する対照表(読み替え表)で確認する必要があります。
つまり、各大学によって基準が異なってきます。

ある大学院は緩く、ある大学院は厳密に読み替えており、不公平さが生じています。
これにより、あちらこちらで不満が出ているようです。

とはいえ、大学の判断に従うしかありません。。

大学から対照表が公表されていない状況の中で現任者講習のお知らせが突然アップされたため、多くの混乱が生じました。
いまだにハッキリしていない大学もあるようで、、、仕方なく現任者講習を申し込んだという人も多いようです。

くわえて、臨床心理士会の研修などでは臨士会のお偉い先生が「現任者講習から試験が出される」「講習を受けた方が良い」とおっしゃているようで、これも現任者講習の受講を希望する人の増加につながっている一因かもしれません。

九州大学のHPでは、“第1回試験がGコースのみならずDコースの受験者も含むのか、未定です”ということが書かれており、これによって「え?!だったら、現任者講習受けなきゃじゃん!」と不安に駆られた人もいるのではないでしょうか。
私もその一人です。

この点について、心理研修センターおよび厚労省に確認したところ、

心理研修センター「Dルート、Gルートいずれも条件が満たされていれば受験可能です。Dルートは初年度受験できないという記載は見当たりませんし、当局の指導にもありません」

厚生労働省「公認心理師に関する法令で、第1回試験について、現任者以外は試験を受けることができないといった旨の規定はありません」

との回答がありました。

というわけなので、Dルートは初年度受験できないということは決してありません!

DルートGルートどちらが良いか?

みなさんはDルートとGルート、どちらのルートで受けますか?

どちらが良いか、どちらで受けるかは各自の判断になります。
参考までにそれぞれのメリットとデメリットをまとめました。

DルートとGルートのメリット・デメリット

まぁ、講習を受けることによって得られる安心感はあるかもしれませんが、講習から国家試験まで時間があるので必ず情報が出てくるはずでし、講習で使用するテキストは講習を受けない人でも購入できるようなので、個人的にはあまり現任者講習を受けるメリットを感じません。

もちろん、各自の判断なのでDルート該当者でも受けたい人は受けたらいいと思います!