先日、ブループリントの分析①ということで、大項目1「公認心理師としての職責の自覚」、2「問題解決能力と生涯学習」、3「多職種連携・地域連携」について考察しました。
まだご覧になっていない方はコチラから↓
今日は公認心理師国家試験対策:ブループリントの分析第2弾。
大項目4~6について分析し、試験対策を考えてみたいと思います。
4「心理学・臨床心理学の全体像」
「心理学・臨床心理学の全体像」の出題割合は3%です。
問題が150~200問と仮定し、問題数にして4.5~6問です。
分析すると言っておきながら申し訳ないですが、「心理学・臨床心理学の全体像」は概論なので、他の項目(各論)をしっかりと勉強すればOKだと思います。
(あえてこの項目を集中して勉強する必要はないかと)
絶対に外せないキーワードとしては、生物心理社会モデル。
以下の動画は、臨床心理学1 これからの臨床心理学 (臨床心理学をまなぶ)という本の紹介動画ですが、生物心理社会モデルについての紹介が後半(8分30秒過ぎ)からされています。
ちなみに、現任者講習会テキストでは触れられていませんが、公認心理師エッセンシャルズでは、P.4~7で取り上げられています。
心理学概論、臨床心理学概論に分かれており、それぞれ見開き1ページです。
【ポイント】
「心理学・臨床心理学の全体像」については、心理学、臨床心理学の成り立ち(歴史)、重要なトピック、代表的な理論などを抑えておくと〇。生物心理社会モデルは必ず理解すること。
細かい部分は各論で。
5「心理学における研究」
「心理学における研究法」の出題割合は2%です。
問題が150~200問と仮定し、問題数にして3~4問。
少ない・・・。しかも、個人的には「統計」を独立させて欲しかった。。
ただ、これだけ少ないと、問題として取り上げられるのは本当に重要な点のみになってくると思います。
“重要な点”というのが難しいかもしれませんが、ブループリントのキーワードとして挙げられ、他のテキスト(現任者講習会テキスト、公認心理師エッセンシャルズなど)でも出てくるものは特に重要だと考えられます。
くわえて、この大項目には中項目が3つ含まれているので、イメージとしては、各中項目から1問づつ位でしょうか(多くて2問の項目も)。
だとすると、問題になるなら、<研究倫理><研究法(〇〇法)><統計(メジャーなやつ)><尺度水準>あたりかから各1問位かなと思います。
現任者講習会テキストでは、p.230~234「実証的研究法と統計」で取り上げられています。
公認心理師エッセンシャルズでは、P.8~11の見開き2ページです。
【ポイント】
「心理学における研究」は、<研究倫理><研究法(〇〇法)><統計(メジャーなやつ)><尺度水準>を中心に。
6「心理学に関する実験」
「心理学に関する実験」も出題割合は2%です!
問題が150~200問と仮定し、問題数にして3~4問。
この大項目にも中項目が3つ含まれています。
心理学実験は、ちょっと予想・対策が立てにくいですね。あえて勉強するというより、研究をしていたら一通り分かることだと思いますので・・。
実験法でデータを取ったことがない、心理学実験の授業も受けたことがないという方は、とりあえず公認心理師エッセンシャルズに目を通すくらいでしょうか・・・。
必死になってこの部分に勉強の時間を割くということはあまりおススメしません。
(※国試の勉強の優先順位的にはオススメしませんが、個人的には大事な領域だと思っています。というわけで、これから公認心理師を目指す学生さんにはしっかり勉強して欲しいです。)
ちなみに、現任者講習会テキストでは単元の一つとしては取り上げられていません(「実証的研究法と統計」の中の“実験法”についてのみ)。
公認心理師エッセンシャルズでは、P.12~13で説明されています。
【ポイント】
心理学実験の知識・経験がほとんどない人は、心理学実験がどういうものかザックリとでもいいので理解する。
<参考になる書籍>
・公認心理師 現任者講習会テキスト
・公認心理師エッセンシャルズ
・心理学検定 一問一答問題集[A領域編]
4「心理学・臨床心理学の全体像」、5「心理学における研究法」、6「心理学に関する実験」は、心理学検定の一問一答問題集[A領域]の“1.原理・研究法・歴史”に対応しています。
ご参考までに。
最後に・・・
以前、“仮に精神保健福祉士の時(第1回目の国試合格率89.1%)のように、90%の合格率だとしても、2万人受けたら2000人は落ちるということです。80%で考えると2万人受けたら4000人が不合格。”と書きましたが、合格基準(正答率の目安)は、「60%程度以上」とされています。“以上”とありますが、第一回目の国家試験ですし60%くらいでしょうね。
ということは、40%くらい(150問で考えると60問、200問の場合は80問)は間違えても大丈夫ということです。効率重視でいくと、10%くらいは捨て問を作ってもいいかもしれませんね。
※配点が全て同じであることが前提です。
また、試験は4択もしくは5択の多肢選択式ですが、頑張って2択まで絞ることを目指しましょう。
ここまできたら、正解する確率は2分の1(50%)です。確率的には(^◇^;)
少し気が楽になりませんでしたか?
過信して手を抜くのはよくありませんが、心配しすぎている人は少し冷静になって欲しいです!
例えば、心理統計学と心理学研究法に特化した公認心理師試験対策講座を提供している会社もありますが、あわせて約4%のために勉強時間とお金をかける価値があるかどうか…試験対策という観点からは、この分野が苦手な場合は、捨て問にしてもいいくらいだと思います。