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ざっくり診療報酬と公認心理師:おしごとに“点数”がつくってどういうこと?

gumix

やあ、こんにちは!
ぼくは「トラノスケ」、カウンセラー歴10年の先輩だよ。
今回は、「診療報酬と公認心理師」について、超ざっくり・やさしく紹介するよ!

トラノスケ
トラノスケ
ひよこ
ひよこ

えっ、診療報酬?それってお医者さんの話じゃないんですか?

トラノスケ
トラノスケ

たしかにそう思うよね。でも実は、ぼくたち公認心理師にとっても超大事な話なんだ。
ぼくたちの“おしごと”が、制度の中でちゃんと評価されるかどうか、つまり「お金が出るかどうか」に関わってくるんだ。

ひよこ
ひよこ

へぇ〜、つまり…公認心理師の支援にも“点数がつく”ってことですか?

トラノスケ
トラノスケ

そう!その「点数」こそが診療報酬なんだ。たとえば250点ってついたら、それは病院が約2,500円を国に請求できるってこと。
これまでは「大事だけど無料でやってもらう」みたいな状態が多かったけど、少しずつちゃんと評価される流れになってきたんだよ!

まずは、診療報酬って何?

医療機関が国(健康保険)に対して請求するお金のこと。

基本は 1点=約10円。

例)250点 → 医療機関に約2,500円が支払われる

クライエントの自己負担は原則3割 → 約750円

つまり「心理師の支援に何点つくか」で、病院が心理師を雇いやすくなる=支援が届きやすくなる!

 

今回(令和6年度)の改定でなにが変わった?

ポイント1|“初めて”点数がついた!

新設:心理支援加算(250点、月2回まで)
対象:心的外傷(トラウマ)を抱える人
内容:医師の指示で、公認心理師が30分以上の心理支援をしたとき
意味:これまで制度外だった支援が、国に「正式に評価された」!

ポイント2|子どもへの支援が制度に組み込まれた!

新設:児童思春期支援指導加算(250〜1,000点)

20歳未満の子どもに対して、公認心理師が30分以上の療養支援を行うと加算対象に。
学校や児童相談所などとの情報連携も評価ポイント。

新設:精神科養育支援体制加算(300点/入院初日)

虐待などが疑われる子どもへの支援チームに公認心理師が明記された。
チームには医師・看護師・福祉士・心理師が必須。

ポイント3|発達障害などへの継続支援が制度化

見直し:小児特定疾患カウンセリング料(200点)

公認心理師が行うカウンセリングの支援期間が最大4年までに延長。
長期的に関わる支援も、制度として「続けやすく」なった。

ポイント4|退院支援や地域移行にも心理師が参加

新設:精神科地域包括ケア病棟入院料・自宅移行加算(1,535点/日・100点/日)

公認心理師がチームの一員として、退院支援や地域生活のサポートに参加。

見直し:地域移行機能強化病棟入院料

退院支援員として、公認心理師も要件に含まれるようになった。

以上、『ざっくり診療報酬と公認心理師』でした!公認心理師のしごとが、少しずつ「制度の中でちゃんと見えるもの」になってきたよ。
これからもっと広げていくために、私たち自身が動いていくことも大切なんだ!

トラノスケ
トラノスケ

これまでの経緯と今後に向けて

公認心理師はこれまで、病院のチームの一員として、心の専門家としての役割をしっかり果たしてきました。でも、その仕事ぶりが国の制度(診療報酬)ではあまりはっきり評価されていなかった、というのが現実です。

そんな中、大きな進展があったのが2020年(令和2年度)の改定です。このとき、子どもへのカウンセリングに対して「小児特定疾患カウンセリング料」が新しくできました。これは、公認心理師が単独で行う心理カウンセリングに対して初めて診療報酬がついた、という歴史的な出来事でした。つまり、「心理師のしごと」が制度の中でも“価値あるもの”として認められたということです。

さらに2022年(令和4年度)の改定では、身体の病気を持つ人への支援でも公認心理師の名前がはっきり制度に書かれるようになってきました。たとえば、がん患者の初期支援、生殖医療、依存症、周産期のケア(NICUなど)など、いろんな医療の現場で「心理師も必要だよね」という流れが強まってきたんです。

そして今回、2024年(令和6年度)の改定では、心の傷(トラウマ)を抱えた人への心理支援に診療報酬がつきました(心理支援加算)。これは「公認心理師の専門性が国から正式に評価された」ことを意味していて、これまでの努力が実を結びつつあるといえるでしょう。

次の改定は2026年(令和8年度)です。公認心理師の支援がもっと診療報酬にのるようになれば、病院やクリニックでも心理師を雇いやすくなります。そして、心の支援が本当に必要な人に、それがもっと届きやすくなるはずです。

この実現に向けて、心理師の団体や学会などは、支援の実例や効果のデータを集めて、「この支援を制度に入れてください」と国にお願い(要望書)を出しています。公認心理師協会もその一つで、改定のたびに厚生労働省に提案を続けています。

また、最近の調査では、「精神科だけでなく、がんや糖尿病などの身体の病気を持つ人にも、心理師の支援はとても役に立っている」ことが分かってきました。たとえば、検査の結果をわかりやすく伝えたり、心の仕組みを説明する心理教育を行ったりする支援も、これからもっと必要とされていくでしょう。

公認心理師の仕事は、これまで見えにくかったけれど、今は少しずつ“制度の中で見えるようになってきている”段階です。これからさらに広げていくためには、現場の声や働きぶりを、きちんと形にして伝えていくことがとても大切です。

そして、制度にのるかどうかにかかわらず、公認心理師の支援が“意味のある大切なしごと”であることは変わりません。これからもその価値を信じて、必要な人に届く支援を続けていきましょう。

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ABOUT ME
公認心理師ドットコム
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大学教員/公認心理師/臨床心理士/生成AIパスポート/ペンギン本シリーズ(翔泳社)執筆者のひとり。著書に『こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203』(KADOKAWA)など。 2017年に、公認心理師を目指す人のための情報サイト「公認心理師ドットコム」を開設しました。これまでは試験対策を中心に発信してきましたが、リニューアルを機に、「心理学をゆるく知る。公認心理師をちゃんと知る。」をテーマにサイトを一新。 心理学用語や心理学者をキャラクターや物語で楽しく紹介する図鑑のほか、公認心理師を目指すための学び、資格取得後の仕事や働き方についての情報をお届けしています。
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