認知・判断系R ★★☆☆
「対応バイアス」とは?その人の性格のせいだと決めつける心理
「対応バイアス」の意味をひと言でいうと
他人の行動を見たとき、その行動が状況によって生じた可能性を十分に考えず、その人の性格や態度などを反映したものだと考えやすい心理的な傾向です。
あるある!こんな場面ありませんか?
- 電車に遅刻した人を見て、「時間にルーズな人だ」と決めつける
- 会議であまり発言しない人を、「やる気がない」と思う
- 一度のミスで、「この人は仕事ができない」と判断する
なぜ起きる?心理学的なメカニズム
他人の行動を観察するとき、その人が置かれた状況要因より、目に見えやすい「その人自身の性格」に原因を求めやすい認知の偏りです。リー・ロスが1977年に「基本的帰属の誤り」と名付けました。興味深いことに、自分自身の行動については逆に状況要因を重視しやすいという非対称性(自己奉仕バイアスとも関連)が知られています。
公認心理師試験でおさえておきたいポイント
自己奉仕バイアスとの対比、帰属理論(ハイダー、ワイナー)の枠組みとあわせて頻出です。
理解度チェック
Q. 他人の行動の原因を状況より性格のせいにしがちな心理を何という?
A. 対応バイアス(基本的帰属の誤り)です。
ABOUT ME
大学教員/公認心理師/臨床心理士/生成AIパスポート/ペンギン本シリーズ(翔泳社)執筆者のひとり。著書に『こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203』(KADOKAWA)など。
2017年に、公認心理師を目指す人のための情報サイト「公認心理師ドットコム」を開設しました。これまでは試験対策を中心に発信してきましたが、リニューアルを機に、「心理学をゆるく知る。公認心理師をちゃんと知る。」をテーマにサイトを一新。
心理学用語や心理学者をキャラクターや物語で楽しく紹介する図鑑のほか、公認心理師を目指すための学び、資格取得後の仕事や働き方についての情報をお届けしています。