ココロのしわざ図鑑

「学習性無力感」とは?どうせ無理、と感じでしまう心理

gumix
学習性無力感のキャラクターカード
感情・動機系
SR ★★★☆

「学習性無力感」とは?どうせ無理、と感じてしまう心理

「学習性無力感」の意味をひと言でいうと

自分が何をしても状況を変えられない経験が続くことで、「どうせ何をしても変わらない」と学習し、行動する意欲を失ってしまう心理です。

あるある!こんな場面ありませんか?

何度改善提案をしても取り合ってもらえず、やがて提案すること自体をやめてしまう。

何をしても叱られる経験が続き、「どうせまた怒られる」と新しいことに挑戦しなくなる。

勉強方法を工夫してもテストの点が上がらない経験が続き、「勉強しても無駄だ」とあきらめてしまう。

なぜ起きる?心理学的なメカニズム

自分の行動では避けたり変えたりできない不快な経験が続くと、「何をしても結果は変わらない」と学習することがあります。

その結果、あとから自分の行動で状況を変えられるようになっても、行動を起こしにくくなることがあります。

学習性無力感は、1960年代にマーティン・セリグマンとスティーブン・マイヤーらが行った動物実験から研究が進みました。

その後、人の抑うつを理解するための心理学的モデルの一つとしても発展していきました。

セリグマンはのちに、人の弱さだけでなく強みや幸福にも注目するポジティブ心理学の発展にも大きく関わっています。

公認心理師試験でおさえておきたいポイント

「自分の行動では結果をコントロールできない経験」

「何をしても変わらないという学習」

「その後の行動や努力の低下」

という流れを押さえておくと理解しやすいです。

セリグマンの名前や、抑うつを説明する心理学的モデルとの関連もあわせて整理しておきましょう。

人物編の「マーティン・セリグマン」とつなげて覚えると理解しやすくなります。

理解度チェック

Q. 自分の行動では結果を変えられない経験が続くことで、「何をしても無駄だ」と学習し、行動しにくくなる心理現象は?

A. 学習性無力感です。

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ABOUT ME
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大学教員/公認心理師/臨床心理士/生成AIパスポート/ペンギン本シリーズ(翔泳社)執筆者のひとり。著書に『こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203』(KADOKAWA)など。 2017年に、公認心理師を目指す人のための情報サイト「公認心理師ドットコム」を開設しました。これまでは試験対策を中心に発信してきましたが、リニューアルを機に、「心理学をゆるく知る。公認心理師をちゃんと知る。」をテーマにサイトを一新。 心理学用語や心理学者をキャラクターや物語で楽しく紹介する図鑑のほか、公認心理師を目指すための学び、資格取得後の仕事や働き方についての情報をお届けしています。
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