記憶系R ★★☆☆
「ツァイガルニク効果」とは?中断したことが気になってしまう心理
「ツァイガルニク効果」の意味をひと言でいうと
取り組んでいたことが途中で中断されると、完了したことよりも、その未完了のことが記憶に残りやすくなる現象です。
あるある!こんな場面ありませんか?
- 問題を解いている途中で時間切れになり、その問題が頭に残る
- 仕事を途中までしたところで別の用事が入り、帰宅後もそのことが気になってしまう
- ゲームを途中でやめると、続きが気になって何度も思い出す
なぜ起きる?心理学的なメカニズム
未完了の課題は心理的な「緊張状態」を保ち続けるため、完了した課題よりも記憶に残りやすいとされています。旧ソ連の心理学者ブルーマ・ツァイガルニクが1927年、ウェイターが会計前の注文はよく覚えているのに会計後は忘れてしまう様子を観察したことから研究を始めました。学習や作業をあえて中断することで記憶の定着を助ける手法(分散学習)にも応用されています。
公認心理師試験でおさえておきたいポイント
記憶研究の中でも、感情や動機づけが記憶保持に与える影響という文脈で扱われます。ゲシュタルト心理学の流れをくむ研究としても紹介されます。
理解度チェック
Q. 中断された未完了の物事の方が記憶に残りやすい現象を何という?
A. ツァイガルニク効果です。
ABOUT ME
大学教員/公認心理師/臨床心理士/生成AIパスポート/ペンギン本シリーズ(翔泳社)執筆者のひとり。著書に『こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203』(KADOKAWA)など。
2017年に、公認心理師を目指す人のための情報サイト「公認心理師ドットコム」を開設しました。これまでは試験対策を中心に発信してきましたが、リニューアルを機に、「心理学をゆるく知る。公認心理師をちゃんと知る。」をテーマにサイトを一新。
心理学用語や心理学者をキャラクターや物語で楽しく紹介する図鑑のほか、公認心理師を目指すための学び、資格取得後の仕事や働き方についての情報をお届けしています。