社会・集団系N ★☆☆☆
「傍観者効果」とは?緊急時に人が助けない心理
「傍観者効果」の意味をひと言でいうと
他の人がいると、「誰かがやるだろう」と考え、自分は行動しなくてもよいと思ってしまう心理です。
あるある!こんな場面ありませんか?
- 電車で具合が悪そうな人がいても、周りに人が多いと声をかけそびれる
- グループLINEで誰かが質問しても「誰かが答えるだろう」と既読スルーしてしまう
- 会議で問題点に気づいていても、周りが黙っているとつい発言をためらう
なぜ起きる?心理学的なメカニズム
周囲に人が多いほど「責任の分散」が起こり、一人ひとりが感じる当事者意識が薄れます。また「他の人が動かないなら大した事態ではないのだろう」と状況を再解釈してしまう「多元的無知」という心理も同時に働きます。1964年のキティ・ジェノヴィーズ事件をきっかけに、ビブ・ラタネとジョン・ダーリーが行った実験で理論化されました。
公認心理師試験でおさえておきたいポイント
社会的手抜き・多元的無知とセットで、社会心理学の頻出領域です。緊急時の援助行動研究の代表例として、実験の背景ごと問われることがあります。
理解度チェック
Q. 周囲に人が多いほど個人が行動を起こしにくくなる心理は?
A. 傍観者効果です。
ABOUT ME
大学教員/公認心理師/臨床心理士/生成AIパスポート/ペンギン本シリーズ(翔泳社)執筆者のひとり。著書に『こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203』(KADOKAWA)など。
2017年に、公認心理師を目指す人のための情報サイト「公認心理師ドットコム」を開設しました。これまでは試験対策を中心に発信してきましたが、リニューアルを機に、「心理学をゆるく知る。公認心理師をちゃんと知る。」をテーマにサイトを一新。
心理学用語や心理学者をキャラクターや物語で楽しく紹介する図鑑のほか、公認心理師を目指すための学び、資格取得後の仕事や働き方についての情報をお届けしています。