認知・判断系N ★☆☆☆
「ネガティビティ・バイアス」とは?悪いことほど記憶に残る心理
「ネガティビティ・バイアス」の意味をひと言でいうと
よい出来事や情報よりも、悪い出来事や情報のほうに注意が向きやすく、強く影響を受けたり記憶に残ったりしやすい傾向です。
あるある!こんな場面ありませんか?
- たくさん褒められたのに、一つの批判ばかり気になる
- 楽しかった旅行なのに、一つの嫌な出来事を何度も思い出す
- 商品レビューで、高評価より低評価のコメントが気になる
なぜ起きる?心理学的なメカニズム
進化心理学的には、危険や脅威となりうる悪い情報にすばやく反応することが生存に直結するため、ポジティブな情報よりネガティブな情報を優先的に処理する仕組みが備わったと考えられています。ロイ・バウマイスターらが2001年に発表したレビュー論文「悪は善より強い」では、対人関係・感情・学習など幅広い領域でこの非対称性が確認されています。
公認心理師試験でおさえておきたいポイント
感情価の非対称性として、認知心理学・進化心理学の観点から問われることがあります。うつ病における認知の歪み(ネガティブな情報への注意バイアス)とも関連づけて理解しておくと役立ちます。
理解度チェック
Q. よい情報より悪い情報の方が強く記憶に残りやすい心理を何という?
A. ネガティビティ・バイアスです。
ABOUT ME
大学教員/公認心理師/臨床心理士/生成AIパスポート/ペンギン本シリーズ(翔泳社)執筆者のひとり。著書に『こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203』(KADOKAWA)など。
2017年に、公認心理師を目指す人のための情報サイト「公認心理師ドットコム」を開設しました。これまでは試験対策を中心に発信してきましたが、リニューアルを機に、「心理学をゆるく知る。公認心理師をちゃんと知る。」をテーマにサイトを一新。
心理学用語や心理学者をキャラクターや物語で楽しく紹介する図鑑のほか、公認心理師を目指すための学び、資格取得後の仕事や働き方についての情報をお届けしています。