社会・集団系N ★☆☆☆
「社会的比較」とは?つい他人と比べてしまう心理
「社会的比較」の意味をひと言でいうと
自分の能力や意見、状態などを、他者と比べることで自分を評価しようとする心の働きです。
あるある!こんな場面ありませんか?
- SNSで同年代の投稿を見て、自分の状況と比べてしまう
- テストの点数を見て、まず友達が何点だったのか気になる
- 自分よりうまくいっていない人を見て、少し安心することもある
なぜ起きる?心理学的なメカニズム
自分の能力や意見を客観的に評価する基準がない場合、人は他者と比較することでそれを補おうとします。レオン・フェスティンガーが1954年に「社会的比較理論」として提唱し、自分より優れた人と比べる「上方比較」、自分より劣る人と比べる「下方比較」の2種類があるとしました。上方比較はやる気につながる一方で劣等感を強めることもあり、下方比較は安心感を与える一方で成長意欲を弱めることもあります。
公認心理師試験でおさえておきたいポイント
フェスティンガーは認知的不協和理論の提唱者でもあり、あわせて出題されやすい人物です。SNS利用とメンタルヘルスの関連を論じる際にも頻繁に引用される理論です。
理解度チェック
Q. 自分の能力や状態を他者と比べることで評価しようとする心の働きを何という?
A. 社会的比較です。
ABOUT ME
大学教員/公認心理師/臨床心理士/生成AIパスポート/ペンギン本シリーズ(翔泳社)執筆者のひとり。著書に『こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203』(KADOKAWA)など。
2017年に、公認心理師を目指す人のための情報サイト「公認心理師ドットコム」を開設しました。これまでは試験対策を中心に発信してきましたが、リニューアルを機に、「心理学をゆるく知る。公認心理師をちゃんと知る。」をテーマにサイトを一新。
心理学用語や心理学者をキャラクターや物語で楽しく紹介する図鑑のほか、公認心理師を目指すための学び、資格取得後の仕事や働き方についての情報をお届けしています。