社会・集団系N ★☆☆☆
「公正世界仮説」とは?結果には理由があると思いたくなる心理
「公正世界仮説」の意味をひと言でいうと
世の中では、よい行いにはよい結果が、悪い行いには悪い結果が返ってくるはずだと考えやすい心理です。
あるある!こんな場面ありませんか?
- 成功した人は、それだけ努力したからだと思う
- 不幸な出来事に遭った人に対して「本人にも何か落ち度があったのでは?」と思ってしまう
- 真面目に生きていれば、いつか報われるはずだと信じている
なぜ起きる?心理学的なメカニズム
世界は基本的に公正であってほしいという願望から生まれる信念で、そう信じることで日々の不確実性への不安を和らげる機能があるとされます。心理学者メルビン・ラーナーが1960年代に提唱しました。この信念が強すぎると、犯罪や災害の被害者に対して「何か落ち度があったのでは」と責めてしまう「被害者非難」につながりやすいことが知られており、支援者自身が陥りやすい認知の偏りとしても注意が必要です。
公認心理師試験でおさえておきたいポイント
被害者支援・司法領域の心理学でよく取り上げられます。二次被害を防ぐ観点からも、公認心理師として理解しておきたい重要な概念です。
理解度チェック
Q. 良い行いには良い結果が、悪い行いには悪い結果が返ってくるはずだと考える心理を何という?
A. 公正世界仮説です。
ABOUT ME
大学教員/公認心理師/臨床心理士/生成AIパスポート/ペンギン本シリーズ(翔泳社)執筆者のひとり。著書に『こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203』(KADOKAWA)など。
2017年に、公認心理師を目指す人のための情報サイト「公認心理師ドットコム」を開設しました。これまでは試験対策を中心に発信してきましたが、リニューアルを機に、「心理学をゆるく知る。公認心理師をちゃんと知る。」をテーマにサイトを一新。
心理学用語や心理学者をキャラクターや物語で楽しく紹介する図鑑のほか、公認心理師を目指すための学び、資格取得後の仕事や働き方についての情報をお届けしています。