認知・判断系N ★☆☆☆
「正常性バイアス」とは?意味と具体例をキャラで解説
「正常性バイアス」の意味をひと言でいうと
危機的な状況に置かれても「きっと大したことはない」「いつも通りだろう」と考え、危険を実際より小さく見積もってしまう心理です。
あるある!こんな場面ありませんか?
- 大雨警報が出ていても「今までも大丈夫だったし」と外出してしまう
- 体調が優れないのに「そのうち治るだろう」と病院を先延ばしにする
- 会社の業績悪化のニュースを見ても「うちの部署は関係ない」と思ってしまう
なぜ起きる?心理学的なメカニズム
人間の脳は絶えず変化する情報を処理し続けると心理的なエネルギーを消耗するため、無意識のうちに「いつも通り」という判断で情報処理を単純化しようとします。これは一種の心理的な防衛反応で、災害心理学の分野では「正常化の偏見」とも訳され、避難行動の研究で繰り返し取り上げられる代表的な概念です。
公認心理師試験でおさえておきたいポイント
同調バイアス・傍観者効果とセットで、災害心理学・リスク認知の文脈で問われやすいキーワードです。「なぜ人は逃げ遅れるのか」という危機管理の議論では欠かせない概念として扱われます。
理解度チェック
Q. 危険な状況でも「いつも通り」と過小評価してしまう心理を何という?
A. 正常性バイアスです。
情報文化研究所/高橋 昌一郎 フォレスト出版 2021年04月12日頃
池田まさみ/森津太子/高比良美詠子/宮本康司 プレジデント社 2023年03月01日
ABOUT ME
大学教員/公認心理師/臨床心理士/生成AIパスポート/ペンギン本シリーズ(翔泳社)執筆者のひとり。著書に『こころの道具箱 臨床心理学エッセンス203』(KADOKAWA)など。
2017年に、公認心理師を目指す人のための情報サイト「公認心理師ドットコム」を開設しました。これまでは試験対策を中心に発信してきましたが、リニューアルを機に、「心理学をゆるく知る。公認心理師をちゃんと知る。」をテーマにサイトを一新。
心理学用語や心理学者をキャラクターや物語で楽しく紹介する図鑑のほか、公認心理師を目指すための学び、資格取得後の仕事や働き方についての情報をお届けしています。