公認心理師関連の怪しい噂について考える




情報収集が簡単に出来る時代ですが、鵜呑みにしないということが大切ですね!

私は、公認心理師に関する情報収集のため、新たにTwitterのアカウント(@gumix315)を作りました。

そこで公認心理師関連の情報を拾っていますが、ネット上では様々な噂や憶測が飛び交っています。

その中でも、「これはないだろう!」と思うことについて、その根拠と一緒にご説明します。

第1回目の試験はGルートしか受けれない?!

結論から言うと、そんなことはありません。

この噂の発端は、九州大学から10/23付けで修了生および在学生に宛てて出された“公認心理師試験受験資格にかかる科目履修の要件について”というお知らせ。

そこで以下のような記載がありました。

2. D コースの場合:本学大学院の修了生であり、かつ、実務経験 5 年に満たないために、ある いは様々な理由により受講できないために、D コースを選択する人には、受験申込の手順や期間が発表される日時以降に省令で定める科目の履修証明書を発行する予定です。ただ、来年9月の第1回試験が Gコースのみならず D コースの受験者も含むのか、未定です。

この最後の一文によって「初年度はDルートでは国家試験が受けれない。だから講習を申し込んだ方が良いのでは」という噂が広まりました。

しかし、これについては前回の記事でも書きましたが、誤った情報です。

心理研修センター、厚生労働省に問い合わせて確認したので間違いありません。

<心理研修センターからの回答>

<厚生労働省からの回答>

確認すればすぐ分かることなのに、なぜ九大があのような書き方をしたのか不明です。

Dルート該当者にも現任者講習の受講を強く勧めていますし、何かあるのでしょうか。。謎です。

公認心理師現任者講習会のテキストは6万位する?!

結論から言うと、そんなことはないと思われます。

この噂の発端は、遠見書房から「公認心理師の基礎と実践」シリーズ(全23巻)が出版されるという情報が出たことによるものと思われます。

“公認心理師カリキュラムに沿った”とあるので、Twitter上で「現任者講習のテキストを兼ねているのでは?」という声が出始めました。

しかしよく読むと、2018年度までに3巻まで出て、その後は1年1巻のペースで発刊予定であることが書かれています。
ですので、これが現任者講習のテキストになることはないと思います。
(発刊スケジュール的に無理でしょう)



現任者講習を受けないと損をする?!

結論から言うと、これについてもそんなことはないと思われます。

この噂の発端は、“国家試験は現任者講習の内容から出題される”といったことが臨床心理士会などのエライ先生達によって色んなところで話されたことが少なからず関係していそうです。

しかし、現任者講習はGルートの要件を満たさない人のための救済措置にすぎません。

それに、11/15に公認心理師資格サイトで「修了証明書・科目履修証明書」の様式が掲載された際に、

この様式で大学院から証明を受けられる方で受験資格の要件を満たす方は、現任者講習会を受ける必要はありません。
既に現任者講習会受講の申込みをされている方は、すみやかにキャンセルをお申し出ください。
他の多くの方に受講していただくため、ご協力をお願いします。

と呼びかけられていましたので、Gルート該当者が不利になるということはないと思います。

もちろん、プラスになる情報もあると思いますが、受けないとマイナスになるということはないかと。

まとめ

ネット上で出回っている公認心理師関連の怪しい噂について考えてみました。
・初年度はGルートしか受験できない?
→NO!

・現任者講習のテキストは6万くらいする?
→おそらくNO!

・現任者講習を受けないと損をする?
→おそらくNO!

しばらくは、いろんな噂が出回りそうです。
各自が正しい情報とそうでない情報を取捨選択する必要があると思います。